一つの時代の終わりを思った日

今日、車の中で・・・さなえさんの話じゃないです

通勤の車の中で、ふと思ったこと

先日、次男(末っ子)が、小学校を卒業し、とうとう子供の送迎生活が終わった
実際は、今もこれからもまだまだ、塾やらなんやらと送迎は続くのだけど・・・

私の子育て環境を少し・・・(送迎編)
●小学校が徒歩で行ける距離ではなかったので、集団登校の集合場所まで毎朝車で送っていた
●当然、帰りも自力では帰ってこれないので、6年間学童保育に通い、仕事帰りに迎えに行っていた
●ド田舎のため、駅や塾も遠い
 ・自転車でも行けるが、そこそこの距離となだらかに続く坂が辛め
 ・ド田舎のため、歩道なし・外灯なし・人通りなし・獣ありの4重苦
そのため、折りに触れまだまだ送迎は続きます

ずっと、子供たちの送迎が大変だった、しんどかったし、めんどくせぇと思うときもあった
平日は朝夕学校の送迎、長男の受験の年は毎晩塾の送迎、土日は部活の送迎・・・
早く、送迎から開放されたいと思っていた
送迎仲間のお母さんたちと、『私ら、送迎クソババァやね・・・』と、笑い合った(クソいらん)

次男が6年生になり、送迎もやっとあと1年、と思ったけど
最高学年となったその1年は、やっぱり集団登校の下級生を待たせてはいけない、と、毎朝慌ててバタバタもしたし、プレッシャーもあった、ますます早く送迎生活が終わってほしいと願った
あとちょっとあとちょっと、もうすぐもうすぐ
と、指折り数え待ち遠しかったが、気づけばその日はあっという間に過ぎ去り、私の送迎生活は終わっていた
やっと終わった〜、長かった〜
嬉しかった、気楽になった

春休みの間は、楽ちんになったな、くらいにしか思っていなかった
今までだって、年に3回は長期休暇があったのだから、つかの間の送迎休暇といったところ
頭では、送迎生活が終わったことはわかっていても、いつものそれと同じ感覚だった

新年度が始まり、子供たちの学校生活はまた始まったのに、私の送迎生活は始まらなかった
春休みが終わり、子供たちの日常は戻ったのに、私の送迎生活は戻らなかった
ブカブカの制服を着て、少し大きい自転車に乗って一人学校に向かう次男
当たり前だ、息子は育ち、私の送迎生活は終わったのだ
終わったのだから、もう始まらない

そんなことを、ふと思った
少しさみしくは感じたが、この楽ちんさを思うと、感傷に浸るほどではなかった

でも、今朝、急に思ったのだ

私はもう、小学校に行くことはない
小学校の運動場に行くことはない
お弁当におやつ、レジャーシートを持って、運動会を見に行くことはない
ここ数年はコロナですっかりそういうこともなくなっていた
知らない間に私は運動会のお弁当作りを卒業していた

私のそういう時代はもう終わったのだ
3段のランチボックスにお弁当を詰めた時代
運動会・音楽会・発表会、幼い我が子を記録しようと必死にカメラを向けた時代
給食エプロンにアイロンをかけた時代
音読カードにサインをした時代
『ランドセルを片付けなさい』と怒った時代

そういう時代はもう終わったのだ
私はもう2度と、息子に『ランドセルを片付けなさい』と言わない
私はもう2度と小学校のグラウンドに立つことはない

そうか、
私の、【小学校のお母さん時代】は、もう終わったのだ
もう、戻ってこない、もう2度と経験することはない・・・

そう思うと、これからもどんどんもう2度と経験することのないことが増えていくんだな
一つ、一つ、また私の〇〇時代が終わって、2度と戻って来ない時代が、子供たちが成長するたびにどんどん増えていくんだな・・・
また新しく始まる時代もあるんだろうけど、それはつまり、老いて死にゆくことなんだけど
今はまだそこまで考えられるわけじゃなく
ただ、私はもう小学校に行くことはない・・・と思うと
ふと急に、世界が止まったようにも、心に風が吹いたようにも、ふっと空気が暗く冷たくなるような感覚があったのだ

今朝は、そんなことを思いながら仕事に向かったのだが
今日は次から次へとやらないといけないことがあって、そんなことを思い出すことはなかった
でも、今朝そう感じた時、このことは書き留めて置きたいと思ったのだ

私は、すぐに忘れてしまうから・・・

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