『愛してる』と『好き』の違いを真剣にかんがえた時代があった
正確には瞬間があった
遠い遠い昔、20年以上前、十八・九くらいの話
バイト先で誰かがキャラメルを配ってくれた
そのキャラメルのパッケージにメッセージカードが入っていて
多分、森永のハイソフト
そこに、『愛してる』と『好き』の違いは??
ってメッセージが書かれていた
他のバイト仲間もみんな二十歳前後で、みんなで真剣にその違いについて考えた
でも、答えは見つからない
自らの意見を言う子もいたが、どれも自信なさげで、賛同するする人もおらず、結局、いまいち答えは見つからなかった
そこに、30手前の女性が現れた
そのバイト先では、30手前の彼女は大人の女性であった
その彼女に早速その質問をぶつけてみた
『重いなぁ〜』
一瞬考え込んだ彼女の答えはそれであった
その場にいた私達はその答えに納得した
当時彼女は50歳くらいの男性と同棲をしており、しかし近々2匹のうさぎを連れて同棲を解消する予定であり
私とは経験値が全然違い、やっぱりとても大人に感じた
『愛してる』と『好き』の違い・・・
それはどうでもいいめんどくさいものに過ぎなかった
その違いに、結局興味はなかった
その時は真剣に考えたが、彼女の答えを聞き
重いし、めんどくせぇし、どうでもいい・・・
と、納得したのだ
愛だの恋だの聞くたびにその時のことを思い出す
確かに、私はその時一瞬、『愛してる』と『好き』の違いについて真剣に考えた
でも、すぐに彼女が重い・・・めんどくせぇ(勝手な私の解釈)と言ってくれて助かった
私はその後の人生で『愛してる』と『好き』の違いに付いて考えたことがない
ただ、その後、彼女がキャミソール姿で風俗で働いていると聞いてから
愛とか、好きとか、男とか女とか・・・
生きるとか・・・
そんなことにモヤモヤするようになった・・・

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