枕探しの旅は始まらない

枕が合わない

多分ずっと合っていない

よく寝違える、朝起きたら肩から上がバッキバキ
最近、特にそれらがひどい
年齢的なものもあるのかもしれないし、枕の劣化もあるかもしれない
枕の劣化と言えば、もともと良い枕を使っていたのかと思われるが、ニトリの枕だ
特に自分の体に合わせて選んだわけでもなければ、使っていて合っていると思っていたわけでもない
ただ、ふわふわで気持ちが良いし、柔らかいので形を変えやすい
枕にしたり、座って背もたれにしたり、枕の角度を変えて少し高さを出してみたりすることもできる
なので、気に入っていないわけでもないが、別に全然気に入ってるわけでもなかった

最近、長男の部屋から使っていない枕をもらった、こちらもニトリだ
誰も使っていないようだったので、もう捨てようかと思ったが、どうせなら捨てる前に一度試してみることにした
『お母さん一回使ってみるわ』と自室に持ち帰ると、子供たちが声を揃えて『お母ちゃん、前にその枕、首バキバキになるって言うてたで』と半笑い
そんなことすっかり忘れている、試したことすら忘れている
忘れているので、もう一度試してみることにした
一晩寝てみて翌朝、首は痛くなかった
寝心地が良かった印象はないが、悪かった印象もない
寝付けなかったこともなかったし、夜中目が覚めることもなかった
前の枕もボロボロになってきていたところだったので、変えられるならこちらに変えたい
もう一晩寝てみた
翌朝、上半身がバッキバキだった
原因が枕だけとは言えないが、寝起きは辛かった
2・3日、日を置き、もう一度試した
うん、やっぱり調子は良くない
ということで、息子の部屋にあった枕はやっぱり捨てることにした
私は、元のボロボロの枕に新しいカバーを付けて使い続けることにした

自分に合った枕を探すのは難しい
簡単に試すことができないからだ
お店で試してみても、実際に眠るわけではない
なんとなく、頭を置いてみた感じしかわからない
ふわふわの枕は第一印象が良い、テンピュールなんかは前評判が良い
蕎麦殻なんかは趣があって、丁寧な暮らしをしているような気持ちになる
マイクロファイバーだとかポリウレタンなんかは通気性が良く、簡単に洗えたり清潔感がある
しかし、どれも寝心地に関しては個人差があるから試してみないとなんとも言えない
だから、人に進めることも難しいし、人のおすすめも自分に合うとは限らない
物を買う時は割としっかりレビューを読んで参考にするタイプだ
しかし、枕に関しては、レビューをどう参考にしたら良いのか難しい
とは言え、レビューの良くないものをはじめから選ぼうとはもちろん思わないのだが
できるだけ失敗はしたくないから、万人に受けている高評価のものを選ぶことになるのだが
どちらにしろ、試すことが困難で、かつ簡単にコロコロと変えるわけにもいかない
安くない、減らない、捨てにくい・・・
例えば化粧品好きの人なんかは3,000円のファンデーションから1万円以上するファンデーションまで、次から次へと試す人も少なくない
でも、ファンデーションは使っていけば数ヶ月でなくなる
少々気に入らなくても肌トラブルがない限り使い切ることはできる
しかし、枕は減らない、数年立てばやっとへたる
捨てるにしてもかさばるし、その罪悪感はファンデーションの比ではない
ちなみに私は数千円のファンデーションだって次から次へと試せないし、しっくり来なくても使い切る

最近は、しっかり計測してくれて、その人にピッタリの枕を作ってくれるお店もあるらしい
お店のベッドで横になる短時間で、私のこれからの睡眠の質が決まると思うと、緊張して正しい計測ができないのではないかと不安になる
それに、しっかり測ってもらって、やっぱりいいですとは言いづらそうだ・・・結局買わされる羽目になるのでは・・・などと勝手な想像をして足を踏み入れたことがない
昨年、職場の娘さんが結婚を期にそういうお店で枕を買ったらしい
枕は気に入っているようだが、枕のメンテナンスやカバーの買い替えに行くたびに布団の購入を勧められるらしい
そういうことか、そっちがメインか
入口は手頃な枕、出口は布団・・・

最近はどこのホテルも寝具にこだわっていて、枕はもちろん、ベッドやシーツにもこだわりがあるとか
ビジネスホテルなんかでも、出張でお疲れのお客様を良質な睡眠で癒やしてくれるのだとか
『うちは〇〇の寝具を使用しています』ということを売りにしているもホテルもあるのだとか
そして、気に入れば使用している寝具の情報を教えてくれ、自分で購入することができるというわけだ
なので、ビジネスホテルで寝具を試すのもおすすめなんだとテレビで紹介していた
しかし、もちろん出張などない
枕を試すために宿泊を繰り返すお金があるなら、買っては捨てを繰り返す(捨てる罪悪感はどこ行った??)

そんなこんなで、自分に合った枕が見つからないのではなく、そもそも枕探しが始まらないのだ
しかし、私も身体にがたが来て、やっぱり睡眠の大切さが身にしみてわかるようになってきた
枕のせいで睡眠の質を下げるのはいただけない
ここらで一つ、真剣に枕探しを始めるべきなのかもしれない

が、やっぱり、上記のような理由で私の枕探しの旅は始まらないのだった


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