選挙のことがわからなくて、政治のことがわからなくて、学び直しを始めました。
大人の学び直しってやつです。
歴史も、地理も公民も。学生の頃は大嫌いでした。
面白い。なんて思ったことなど一度もない。
でもやっぱり、大人になると、自分から興味を持つんですね。
やらされてる。から知りたいに変わるんですね。もちろん、全部じゃないけれど。
子供の頃、母が私の使い終わった地図帳と資料集を欲しいと言いました。
なんでそんな物欲しがるんやろ、何するん??欲しかったら、もっとええのが売ってるやろ?
と、思ったのですが、今になれば母の気持ちがわかります。
①わかりやすい
子供用だから、当然わかりやすのです。子供が習う基礎、一般常識的な建造物や歴史をピックアップしてわかりやすく学べるのです。コアな情報はいらないのです。
②買ってまではいらん
そう。買ってまでは欲しくないのです。お下がりがちょうどいい。
いつか…。暇な時に…。どこかに行く時に…。ちょっとパラパラ見たいのです。
買うと、読まないといけないというプレッシャーにやられそうです。
なので、小学生、中学生のお下がりがちょうどよいのです。高校生の教科書はもう無理。難しすぎて理解できそうにありません。字も小さくて、辛い。
数年前から、選挙のことが気になっていました。
友達ではない、子どもの習い事で知り合った父兄と、選挙の話になって
『選挙には行くけど、投票所の前でポスター見て決める』と言ったら
『やばいな』と言われ、そうか、みんな理解して投票してるのか!と気づいたのです。
確かに、やばいかも知れない。
40超えて政治がわからない、選挙に興味がない。ってやばいかも!と、ようやく思い始めたのです。
でも、どうやって学んでいいのかわからず。
今から国会中継なんか見ても、なんのことかわからない。
正直、与党野党、衆議院参議院の違いもわからない。
そこで目をつけたのが、当時中3の長男の公民の教科書です。
オールカラーで、イラストも入っていて、字も大きく、何より、分厚くない。
長男の受験が終わったらもらおうと思っていました。
長男が中学を卒業してから半年。いつかそのうちと思っていた公民の学び直しですが、まさに今がその時だと、重い腰を上げました。
1センチもない公民の教科書のうち、政治、選挙については20ページほどです。ちょうどいい。
早速、寝る前の読書にとベットに持ち込みました。
社会はひたすら教科書を読めばいい。と聞いていたので、何度か読み返せば、だいたいの基礎はつかめるのではないかと。
しかし、そこはやっぱり教科書。
わかり易い言葉で、図や例も盛り込んでくれているのですが、とにかく面白くない。全然面白くない。
秒で寝落ち。
2・3日、教科書の読書を試しましたが、これはつまらん。と思っていたところ、ちょうどテレビで選挙のニュースをたくさんしているので、わからないワードが山盛り出てきて、それをネットで調べることに。
ネットで検索すれば、当然YouTubeに案内してくれるわけで。
いい時代になりました。
YouTubeで『選挙 わかりやすく』『政治 かんたん』などと検索をかけると、10分くらいでわかりやすく解説してくれている動画がたくさん出てきます。
1本動画を見れば、またわからないことが出てくるので、それをまた検索すれば、また解説動画が出てくるのです。
一応、教科書は一読し、あとはYouTubeとポッドキャストで楽しく政治の仕組みの基礎を学び、続いて今回の選挙のポイントを学んでいるところです。
小選挙区、比例代表もまだ人に説明できるほどではないですが、なんとなくわかりました。
先日、『政治家って文句ばっかり言ってる。もっと協力して話進めてくれ』と、言ったばかりの私ですが、ほんの数日で、『政治家は文句言うのが仕事』と、理解することができました。
YouTube、ポッドキャスト様々です。
『政治家は文句を言うのが仕事。文句ばっかり言ってる、と言うのは、サッカー選手にボールばっかり蹴ってる。と言ってるのと同じこと』と、言われると、おお、それはいかん、それじゃサッカーにならんじゃないか。と、ようやく理解できるのです。
ちなみに教科書には『文句を言うのが仕事』とは書いていません。
まぁ、教科書にはそうは書けないよね、文部科学省が怒ってくるかな。
でも、先生方は、ぜひ授業にYouTubeなんかも取り入れていただきたい。
一つの政党の応援とか批判とか、偏った意見を押し付けることになるといけないけど、芸能人なんかが面白おかしく解説してくれてる動画なんか見ると、興味を持つきっかけにはなると思うし、15歳に真面目に政治を学べというのは酷だとも思うのです、経験上。
そう言えば、先日、社会の授業に桃鉄を取り入れてるというニュースを見ました。
桃鉄で、地理の勉強、お金の勉強ができるというもの。今調べたら教育版ってのがちゃんと用意されているようです。
そりゃ、子供たち、喜んでやるでしょうね。勉強している、しなければいけないって感覚なく、楽しんでたら学べちゃうって、負担がなくて最高ですね。
政治も選挙もこうやって、面白いこと、身近なことって感覚が持てたらいいんですけどね。
いや、面白いかはさておき、ずっと身近だったはずなんだけど、難しい、面白くない、わからないと思いこんで遠ざけてたんですね、42歳まで。
すっごく難しい、賢い人しかわからないと思いこんでいたけど、数日で政治の扉は数センチ開いたのです。
そして、その隙間から見える扉の向こうが気になる。
面白い。政治って面白いかもしれない。
一票。私の一票、ちゃんと考えて投票したい。
そう思うようになりました。
子供の頃は、嫌で嫌で、無理やらやらされてるだけで、仕方なしだったことも、大人になると、自分から興味を持てることもたくさんあるものですね。
せっかく、興味を持ったので、もう少し扉を開いてみようと思います。
ありがとう。YouTube、ポッドキャスト。それから、お下がりの教科書。
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